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10月29日(木)3・4限、3年生「造形演習D」の特別授業として、石川県にある公立大学「金沢美術工芸大学」の大森 啓(おおもり あきら)教授にお越しいただき、主に石膏デッサンに関する実技指導の講義を実施しました。
大森先生は、油画の教授で、国画会絵画部会員、石川県美術文化協会委員でいらっしゃいます。

講義は、まず、“デッサンDessinとは何か?”から始まりました。
フランス語のDessinの語源は、ラテン語のDesignareとされていること。Designareは、英語のDesignの語源でもある。
そして、デッサンDessinは、《計画》⇒《分析》⇒《表示》であり、《観察》⇒《分析》⇒《再構築》である。デザインの意味と似ている。

次に、なぜ“石膏像をデッサンするのか?”
“石膏像”は、過去の優れた芸術家が、その芸術家自身の解釈・技術により制作されたものであり、それをデッサンすることで、その解釈・技術を再構築していく。
金美の学生さんが、実際に描いていく過程も例示して解説していただきました。

丁寧で、わかりやすい説明により、なかなか難しい石膏デッサンについて認識を深めることができました。

大森先生、ご講義ありがとうございました。Web掲載もご了解いただき、ありがとうございます。