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本校の前身・港南高校の卒業生で、現代美術の第一人者としてご活躍中の塩田千春さん。
現在ドイツのベルリンに在住され、世界中で作品発表を続けておられます。
今回は日本国内のプロジェクトのために一時帰国される非常にご多忙な中、
母校の生徒に対して講演していただける運びとなりました。

3年生選択授業「現代アート」履修生徒主導による事前学習の後、
塩田さんの講演では画像や動画を活用し、ヴェネツィア・ビエンナーレなど最近の活動や、
港南高校時代から作家として世界中で活躍するようになられるまでの
さまざまな作品について、またご自身のアート観や発想、制作の方法、
その移り変わりなど、日ごろ作品制作に打ち込む本校生徒にもリアルに
受け止められるお話を語ってくださいました。

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講演後の質問コーナーでは、多数の生徒から制作者としての悩みや葛藤なども含め
「生きた質問」が出され、塩田さんもその一つ一つに丁寧に的確に応答してくださり、
非常に濃密で充実した時間となりました。

全体を貫いていた塩田さんの決してぶれない強さは、本校生に深い感銘を与えてくださいました。
本物のアート・アーティストとの鮮烈な出会いの場となったことを、
あらためて塩田さんとご関係の皆様に感謝申し上げます。

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【参加生徒の感想から】
「作品をつくる」ということを、より自分の思い描くものにするためには、
参考資料やイメージ図、メモなどだけではなく、様々な人の生の声を聴くことが大切だと知りました。
それは作品づくりだけではなく、生きていく術までも教えてくれる声です。
今を生きるアーティストの方たちや先生や同級生などと声を交わす重要性を知りました。
そこから学んだことをこれからの制作に活かしていきたいです。